してはならないこと
このところ、書き込みとしては「どうすべき」かが中心となっている。もちろん自分の中では「してはならないこと」は大体はハッキリとしているのだが、「どうすべきか」は「してはならないこと」と密接な関係があり、これをなくしては「どうすべきか」は非常に漠然としたものとなるであろう。なぜならば不調の大半はこの「してはならないこと」をウッカリやってしまっているのだから。したがってここで、その「してはならないこと」を自分のためにも確認しておく。練習前にこの両者を確認する必要がある。
- ラッパを下に向けてはならない。
- 息を送る前にアパチュアが開いていてはならない。
- 唇を横にひいてはならない。
- 息のスピードで音程を変えようとしてはならない。
【1.ラッパを下に向けてはならない】
アンブシュアを決める半分以上の要素がラッパの角度だと思っている。言い換えるならば、アンブシュアが悪いというのは、その人にとって適切なラッパの角度を保っていないということである。したがってアンブシュアを変えることを考える場合、口の形そのものよりもラッパの角度をまず変えてみることを勧める。
それはさておき、とにかくラッパの角度で変わってくるのはアンブシュア。したがって、私にとって適切なアンブシュアを保つために「ラッパを下に向けてはならない」である。人によっては「水平ではならない」となるのかもしれない。
適切なアンブシュアを保つというのは、これまた言い換えれば、適切なアパチュアを保つということである。これについては何度か触れた。要はリラックスした形でアパチュアを丸く小さく保つためということになる。
【2.息を送る前にアパチュアが開いてはならない】
もちろん音を出すときに唇を締め付けてはならないのだが、息を送る前は「自然に閉じた」状態でなければならない。上唇と下唇の皮1枚で触れ合っている程度に閉じるのである。ということは息を送れば「自然に開く」し、息を送らなければ「自然に閉じる」ことになる。この「自然に閉じる」力が口腔内に圧力を生み出し、目指す音程を支えることになるのだ。
【3.唇を横にひいてはならない】
1や2をしっかり生かすにはアパチュアをできる限りリラックスした状態で「丸く小さく」保たねばならない。唇を横に引くとアパチュアも横に広がり、したがって「丸く小さく」しようとすると唇を上下にはさむ力を必要とするはずだ。これは唇に相当の緊張を強いる。もともと唇が軽くすぼまった状態であるならば、上下方向からも左右方向からもアパチュアを維持でき、唇はさほど緊張しない。また、横に引く場合は、音が高くなるにつれて構造上それ以上引けない状態になるはずである。ということは音域の限界を作ってしまうことにもなる。唇も薄くなるはずで、したがってバテも早い。唇が軽くすぼまっている状態であるならば、唇はしっかりとクッションの役割を果たし、バテの限界も最小限に食い止めることができる。
【4.息のスピードで音程を変えようとしてはならない】
音程を決定するのは息のスピードではなく、「息の圧力」。スピードの役割は音量であろう。そしてこの「圧力」を作り出すのはアパチュア。したがって、これまでの1~4はこれまた密接に関連する。
息のスピードで音量を変えようとするとどうなるか。高い音は最大限の息のスピードを実現しようとしてしまうはずだ。すると音は闇雲にデカく、がなった音になるはずだ。あくまでも音程を左右するのは「息の圧力」。これが上手く実現できるアンブシュア・アパチュアを作る必要があるのだ。
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